依存

わたしは疲れていた

大学卒業前、就職か大学院か

迷っているうちに就職活動のタイミングを逃した

公務員試験をうけてみたけどダメで

何件か面接を受けて

卒業から1年後契約社員で就職

わたしは地元が嫌いだった

閉鎖的で

息苦しくて

はやく実家を出たくて

就職が決まり、一人暮らしを始めた

仕事はいそがしく

でも充実していた

しかしわたしは疲れていたのだろう

まわりは結婚していく年齢

いまならわかる

あのときわたしは病んでいたのだろう

友達から進められるまま

アイドルにはまった

依存

当時はまさに依存していた

生活のすべてだった

生きていく理由だった

たのしかった

たしかにたのしかったが

虚しくもあった

それから数年

熱は落ち着き

適正な距離を取れるようになった

冷静になって考えてみる

自分がこれからなにがしたいのか

なにができるようになりたいのか

どうなりたいのか

1年後

3年後

5年後

10年後

30年後

50年後

家系的に考えてわたしはあと55年は生きなければならない

その55年をどうすごすか

依存だったが

わたしの道しるべになった

とりあえず1年後のことから考えてみる